HOME  へなちょこぶり  へなちょこ写真  へなちょこサイクリング日記  ひとり言 掲示板 リンク  ブログ

'08.09.07グリムMTBフェスティバル 滋賀県日野市「グリム冒険の森」



まだまだ暑い9月の初旬
滋賀県の日野市にある「グリム冒険の森」で行われたMTBレースに参加してきました

仲間のキクさん、なおえちゃんとの3人チームで
4時間耐久レースに出場

とっても楽しくて忘れられない一日になりました



この日の朝は4時にキクさんがウチの近くまで来てくれたので
キクさんのレガシーに自転車を積み込んで出発しました

この時点では余裕を持って7時前には現地入りできるはずだったのですが

この日の朝はいろいろありまして・・・



アクシデント1

急遽同行する事になった自転車仲間のS氏が
待ち合わせ場所の四日市駅に行っても来ていない・・・

30分待ったところで諦めて鈴鹿スカイラインへ


この時点でも特に緊迫感はありませんでした



アクシデント2

鈴鹿スカイラインの手前に差し掛かったところ
電光掲示板に嫌な表示が出ていました

「鈴鹿スカイライン・通行止」

えっつ?・・・・
前日に激しく降った雨により崩落があったようです

ちょっと焦り気味になりつつも
「石榑峠越えていけば何とか間に合うよね!」と話はまとまり
少し戻って石榑峠を目指しました



アクシデント3

その「石榑峠」の入り口にある電光掲示板の表示は無情にも
「石榑峠 崩土により通行止め」と書かれていました

この時点で受付時間締め切りの8時20分まですでに2時間を切ってる

今にして思えば
事前に道路事情を調べておくべきでしたが
時すでに遅し


こうなったら東名阪〜国1鈴鹿峠〜日野のルートしか残されていません
ただ、過去の経験から考えて2時間で現地入りするのはかなり困難に思えました


半ば諦めかけながらも僅かな望みをたくして現地へ
「何とか間に合ってくれ!」と祈るような気持ちでした


石榑峠〜東名阪桑名インターに向かう車中
3人とも無理して映画や最近の話題で冷静を保とうとするも
ついつい会話がとぎれてしまい
後部座席のなおえちゃんから
「2人とも元気無さ過ぎ!」と指摘される始末


だがしかし
グリムの女神?は見捨てていなかった!!


京都方面までつながって以来
普段の日曜なら渋滞が予測される時間帯の東名阪でしたが
この日はまったく渋滞が無くスムースに走れ
その後1号線の鈴鹿峠〜日野までは驚くほど順調

その結果
ギリギリで会場に滑り込みセーフ
締め切り3分前に何とか受付を済ます事ができました


もし普通に到着していたら何も感じなかったでしょうが
この度重なるトラブルのせいで
「今から大会に出られる!」というだけで
とても嬉しい気持ちになりましたよ



受け付けで貰ったゼッケンを自転車に付けました




今回コースの予備知識が無く
想像で砂利道主体のセッティングにして持ち込みました

そんで
現地で試走して調整するつもりでしたが
受付終了と同時に試走時間も締め切られていたので
結局コースの試走はなし



パドックで自転車に乗るなおえちゃん




スタートまではまだ1時間くらいあるので
ピットでのんびり過ごしました

そこで、ふと
試走を終えた周りの人の自転車を見てみると
どの人の自転車も
車体のいたるところが泥だらけになっていました

どうやら想像していた
「渇いた砂利のフラットなXCコース」とは随分違うみたいです


車体の汚れ具合から見て
かなりぬかるんだ下りが多そうな感じ
下りが激しければ当然登りもキツイ・・・かな?

慌てて前後サスペンションの設定を変更!

リアサスを10PSI加圧、リバウンド調整僅かに遅めにし
フロントサスは5PSI減圧、リバウンド調整をちょっと早めに調整しました

一般的な調整からはちょっとズレてるかもしれませんが
過去の経験からしての自分流です

この設定が吉とでるか凶となるかは走ってみないとわかりません



ユルユルとスタート時間を待つ




スタートまで20分となり選手召集

ボクが「チーム・ひでじ」の第一走者にこの場で任命されました


オッサンはちゃんと準備運動しておかないと
後で痛い目をみるので念入りにあちこちの筋を伸ばしました



ストレッチする姿もおっさんくさい!?




今回のレースはカメラを持たずに走ることにしました
お遊びといいつつもちゃんとしたチーム戦ですから・・・(笑)

コースの内容については
下手な文章で表現させてもらいます(^^;



スタートラインに集まってからの10数分が
やけに長く、そしてじれったかったです

「早く走らせてくれ〜」って感じで

そういいながら、残り2分あたりから緊張してきました
「いよいよだ〜・・・ちゃんと走れるかな〜・・・コケないかな〜・・・」



「チーム・ひでじ」はゼッケン89番




いよいよ秒読み開始!












スタート!




140チーム以上と参加者が多いので
走り初めはスローペースかと思っていましたが
全然そんなことは無く
みんな強烈なスパートをかましてきました

そこらへんはやはり個人戦との違いかも

特に「本気チーム」の第一走者は責任重大でしょうから

コースは会場を出て林間へ

スタートの周のみ舗装のキッツイ登りがありました

「本気チーム」の方たちはすでに前に行ってしまい見えません

自分は、「4時間の長丁場なのでマイペースで走ろう」と思っていたのに
前の人が近づいてくるとついつい抜きたくなって
最初から本気になってしまいました

舗装路から山の中へ

泥道の登りはわりとゆるやかでしたが
木の根っこがあちこち張り出していて滑りやすかったです

このセクションではセッティングがそこそこ合っていたようで
しっかりトラクションを掛けて走ることができました

滑って自転車を降りる人たちを横目に
順調に追い抜いて行くのは気持ちよかったです

丸太の橋や板張りの橋があったりして
とても面白いレイアウトで
息切れてるのに楽しい!



橋を越えて直角に曲がった後は
妙に湾曲したけっこうな下りでした
当然泥んこです

この日はココからが最高でした
読みどおりのセッティングが今までに無いくらいに的中していて
激しい泥の下りでは全くと言っていいほど不安は無く
感覚的には「飛ぶように!」走れましたよ

その証拠に
登りで置いて行かれっぱなしトップチームの人たちに
このセクションだけは毎回ぐんぐん追いつく事ができました
さすがにその先を考えて追い越す事はしませんでしたが・・・

面白れ〜〜〜


こんなビシッとセッティングが決まるのは
年に一回有るか無いかです(笑)

その先はまた登りになり
当然ながら速い人たちの背中はどんどん小さくなっていく・・・・


丸太の階段が出てきました
降りている人も多かったですが
ボクは自転車の調子がよかったのでそのまま乗って下りました

そんで次はちょっと長めの砂利道の下りでした
けっこう攻め過ぎてコケてる人が多かったです

このパートではちょっと前輪のトラクションが足らない気がしたので
加重が抜けないように気を付けて無理せず安定した走りを心がけました

だって、ここで転んだら泥道より痛そうですから・・・


コースは会場内に入り
いよいよ次の走者のキクさんにバトンタッチ!



一周目終了!



ピットに入りキクさんにリストバンドを引き継ぎました



むちゃくちゃ疲れた〜



リストバンドを渡すときにコース上の注意点を説明しながらキクさんを見ると
その表情は「早く走りたくてたまらない!」という
ワクワクした気持ちが顔からにじみ出ていました


キクさんが颯爽とコースに飛び出して行く!



キクさんのグリム一周目スタート!




キクさんが出て行った後に我に返り
あまりの疲労感に「もう少し加減して走れば良かった」と後悔しました

一周だけでもう満足!というか「もう十分」って感じです



ひえ〜




崩れ落ちるようにピットの椅子に座り込み休憩

ボクのあまりの疲れ様を見て
第3走者のなおえちゃんは不安気味

「なんでそんな泥んこなのよ?」と消沈気味のなおえちゃんに
「大丈夫、ちょっとキツめのサイクリングだと思って楽しんできて!」と言葉を掛けました


少し疲れが抜けかけた頃
キクさんが周回を終えて戻ってきました



キクさん帰ってきた




息はかなり上がっていたものの
その表情は実に満足げに見えました

ボクとキクさんは一周15分くらいのようです







バトン(リストバンド)がキクさんからなおえちゃんに渡ります!

キクさん・・・「下りスンゲ〜から転ぶなよ!」
なおえちゃん・・・「あわわわ・・・・・・・・」

今にも泣きそうななおえちゃんを見て
悪いとは思いましたが思わず笑ってしまいました

本当に泣くといけないので
ボクは「大丈夫、危ないと思ったところは迷わず降りてゆっくりね!」と声を掛けましたが
本人に届いていたかどうかはわかりません



泣きそう?




一周目を走り終えたキクさんはボク同様
かなり疲れたようで
シートの上に崩れ落ちました




ムーミンのマットの上に崩れ落ちたキクさん




なおえちゃんが走っている間には
会場内を散策していました

中央の広場には食べ物や自転車パーツの屋台が出ていたので
ゆっくり見物しました



中央の広場




「しゃくなげ大使」可愛いかったです




一度ピットにもどりました







なおえちゃんが戻ってきたので2周目へ

2周目からは最初のキッツイ舗装路の登りは無く
キャンプ場の中のクネクネした場所を走りました

その数100m以外は同じで
相変らず真剣に、なおかつ楽しみながら走り続け
この周も息が切れてクタクタになりながらピットに戻りました







自分の周回が終わりピットで休んでいたら
「只今から立命館大学チアリーディング部が出ます」
とアナウンスがあったので
思わずまた中央の広場に出かけてしまいました



いいね〜




凄いバランス感覚!




キクさんからなおえちゃんへのバトンタッチの時間帯も忘れ
チアに見入ってしまいました

ピットに戻ると・・・・

やっぱりこの周もキクさん全力走行!



この疲れっぷりがいい!




穏やかに時間は過ぎていく




会場では朝一番に行われた
ジュニア、キッズ各クラスの表彰式が行われていました

シャンパンならぬシャンメリーファイトで盛り上っていましたよ



優勝おめでとう!




そうこうしているうちに
なおえちゃん戻ってきてまたボクの番



もう帰ってきたの?




順調に
ボク→キクさん→なおえちゃん
とバトンが繋がり時間は過ぎていきました



それにしても天気がいい




泥んこ自転車




キクさん戻ってきた




中盤になり3人ともコースにも慣れて
走りが安定してきました








またキクさんからなおちゃんへ繋がる




序盤はスピーディーだったバトンタッチも
この頃になるとじつに緩やかになり
ちょっと会話をかわしてからの受け渡しになってきました

ボクらのチームは今回は
順位なんてまったく気にしていないのでそれでOKです
何の問題もなし



頑張って走ってきてね!




「いってきま〜す」となおえちゃん




そろそろ終盤、皆さん頑張って走ってます




13時を過ぎこの4時間耐久も終盤になってきました

走行ペースは
ボクとキクさんが15分、なおえちゃんが30分なので
ボクは次の周回が最後になりそうです

中盤ちょっとダレかけた気分が
一気に抜けてまた盛り上ってきました


なおえちゃん戻ってきた!





いよいよボクの最終ラップ

「これで最後か〜」と思うと
やけに寂しくなってきました

疲れもピークに達していましたがそんな事を忘れるくらい
楽しくて、嬉しくて、そして寂しくて・・・

コース後半で数m前を走っていた人が
飛び出してきた鹿とぶつかりそう(実際にぶつかったかも)になり
大クラッシュする場面もありましたが
思い残すことが無いように最後まで精一杯走り続けました

山の中から出て会場の敷地内に入る頃
頭の中はクラプトンのベルボトムブルースが流れっ放し


ゴールラインでチアリーダーたちから
「89番頑張って〜!」と大きな声援を受け
最後の力を振り絞ってピットまで走り抜けました

キクさんへバトンタッチ!

足腰ガタガタのヨレヨレ
このグリムを思いっきり走りきり

完全に燃え尽きました!


キクさんも最後の周回へ走り出して行きました


その後キクさんが最後の周回を走っている時間は
ピットにずっといたはずですが
何をしていたかはまったく思い出せません
完全にトリップしていたのかも・・・



現在13時36分
最終走者となるのはなおえちゃん決定的です

キクさんがピットに戻ってきました!



残り時間僅か




なおえちゃんは
「もう限界、ひでさんかわりに走ってよ〜」と泣きが入っていました

でも、「最終走者」の名誉を奪うわけにはいかないので
当然ながら走る順番は絶対です(笑)



「ホレ、行けよ!」とキクさんからリストバンドが渡る




泣く?(笑)




なおえちゃん
渋々走り出して行きました



最後まで頑張れ!




タイムアップとなる14時の数分前にゴール地点へ移動

ゴールライン周辺ではかなり緊迫した雰囲気が漂っていました

14時前にゴールラインを通過すればもう一周走れるので
上位のチームにとっては大きな境い目になります







残り時間僅か




ギリギリ通過




刻々と14時が近づいてきました

ここまでのタイムを考えると
なおえちゃんが14時までに戻ってくることは無さそうですが
もし戻ってきたらボクがもう一周走ることになります

足に力は残っていなくて
隣のキクさんに「今戻ってきたらたまらんよね〜」と言いながら
心の中のどこかで「もう一周走ってみたいかも・・・」という自分があったのも確かです

きっとこの数十秒の間には各チームの人々の中にで
そんな葛藤があったことでしょう






ついにカウントがはじまりました












パーン

ピストルが鳴りました



14時ジャスト タイムアップ




次々にゴールインしてきます




「しゃくなげ大使」がチェッカーフラッグを振る




その数分後
ついになおえちゃんの姿が見えました


もう少しで「チーム・ひでじ」念願の完走です!



もどってきた!





なおえちゃんゴール!



やった! 完走!




なおえちゃんがゴールラインを通過した時
3人で力を合わせて完走できたのがとても嬉しくて
ちょっとウルウルしてしまいました
それと同時に
「ボクら(おっさん達)の夏が終ったな〜」
妙に物悲しい思いに包まれたのも確かです



お疲れさま!




ピットに戻るとなおえちゃんも
燃え尽きていました



3人の汗の滲み込んだリストバンドを外す




ピットでは完走と3人の健闘をたたえ
帰りの運転手のなおえちゃんを横目に
キクさんと2人でビールで乾杯しました

美味い!

それと同時に、
「とっても楽しい一日が終ってしまった・・・」
そして、「ボクらの夏が終った」という実感がまたこみ上げてきました。

この時のビールの深い味は一生忘れないでしょう!



最高の一時





この後は会場で表彰式が行われ
シャンパンファイトがとても印象的でした

今もこの先も表彰台に縁はなさそうですが
「いつか自分があの場所に立てたらな〜」と
とても羨ましい気持ちでいっぱいになりました



いいな〜




帰り際に会場で「しゃくなげ大使」に声を掛けて写真を撮らせてもらいました



「しゃくなげ大使」のお二人




「完走」とこの写真が今日のお土産です




充実感に包まれながら帰り支度を済ませ
現地を後にしました



帰り道には温泉によりちょっと一休み




温泉でもキクさんとビールで乾杯し
今日の余韻を楽しみましたよ



終った・・・




帰路はボクとキクさんはすっかり寝てしまいましたが
なおえちゃんのお陰で無事に帰宅できました


「夏の終わり」のグリム
日常の全てを忘れるくらいに楽しかったです

いつもながら一緒に遊んでくれたお二人には感謝してます
今日はありがとう

HOME  へなちょこぶり  へなちょこ写真  へなちょこサイクリング日記  ひとり言 掲示板 リンク  ブログ





100MB無料ホームページ可愛いサーバロリポップClick Here!