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'06.06.04「SDAクロスMTB王滝 100km」参戦記


走行距離    98.65km
走行時間    8時間 24分
(停止中は含まれていないので、記録とは結びつきません)

平均速度    11.7km/H
最高速度    46.5km/H

ダカール積算距離   747.9km




京都のぷらどさん、兵庫のひろっちゃんと一緒に
「SDAクロスMTB 王滝100km」に参加してきました



コース図

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レース前日(6月3日)

前日の3日(土)の12時ごろ、大会会場及びスタート場所となる「松原スポーツ公園」に車を入れました
今晩はここで車中泊となります

レース当日の衣類や装備を準備した後、自転車で散歩に出かけたら
ちょうど「ぷらどさん」と「ひろっちゃん」の車が入ってきました
お二人ともとても明るい表情です

それぞれ受け付け等を済ませて
ゴール地点を下見に行く事になりました



ひろっちゃん(グレーの服)、ぷらどさん(黄色の服)と足慣らし




ぷらどさんが「明日に響きますからあんまり思いっきり漕いじゃあきまへんよ〜」と一言
肝に命じてゆっくり走ります



ゴール地点まで数kmは綺麗な川沿いです




ゴール地点に着きました




まだ計器等の準備はされていませんでしたが
この橋が「ゴール地点」だと思うとちょっとドキドキしました
「明日は3人で無事完走しこの場所に帰って来たい」という思いで一杯です

ぷらどさんは今回で3回目の出場になり
前の2回とも好タイムで走り終えているため余裕がみえますが
私とひろっちゃんは初参加なので
制限時間内に完走できるかとても不安です
特に私は100kmも山道を走り続けた経験が無く
スタミナにも自信が無いため完走できるかどうか心配でたまりません



スポーツ公園に戻り夕方は説明会とパーティーが開催される
公園内の会場に出向きました



会場にはスポンサーの車両も入っていました




マビックカー




「マビックカー」はかっこいいんですが、明日のコースは荒れたダートの林道のはず!
コースでサポートする気なんて無いようです



パーティーの始まり




会場で「やまゆきさん」「PEANA2さん」たちとお会いしました
とても気さくな方たちと知り合う事ができて楽しいひと時でしたよ



コース説明




コース説明が始まると皆さん主催者の話に注目
特に初参加の私やひろっちゃんは真剣に聞き入りました

説明の中で「今年のコースは、尖った石がゴロゴロでとても荒れてます。」との事
そんなのを聞くと余計に不安になってしまいました

おつまみを食べながら発砲酒を一本飲み干して会場を出ました
ひろっちゃんとぷらどさんはお酒を飲まないので
二人から発砲酒を頂き駐車場へ・・・


駐車場ではレース当日の作戦会議です
隣に駐車していた新潟から参加の「K田さん」(勝手にそう呼ばせてもらいます)とも知り合いになり
「やまゆきさん」も一緒に5人で盛り上がりました

さすがに山の中にある場所なので、時間とともに冷えてきましたが
気分が良かったので、また発砲酒を一本!
明日はレースだと言うのについつい飲みすぎでしまいました

話がひと段落したところで解散し
22時ごろに車の中で寝袋に包まりました



レース当日(4日)

4時半に目覚ましの音で起床
「ム、ム、ム・・・」いきなり腹痛が・・・
どうやら昨晩冷える中で飲んだ発泡酒が効いたようです
車から飛び出してトイレに直行しました

ぷらどさん、ひろっちゃん、K田さんも起きて準備をしています

下痢の事をひろっちゃんに話すと
「ボクは反対に全然出ませんよ、出ないより下痢の方がいいですって・・・」と無責任な一言!(笑)
その後はトイレに2回行ってから朝飯を食べました

パンを一個とバームのジェルを口に入れたら元気復活
初めて飲んだ(食べた?)バームは意外に美味しい!



準備完了




新潟から参戦のK田さん




K田さんのジャージの柄はなんとタキシード
レース前のちょっと緊張しているこの時に
とってもオシャレかつオチャメなその姿のお陰で明るい気分にさせてもらいました



ひろっちゃんも準備完了




5時半過ぎにスタートラインに並びました
焦っても仕方が無いので、全体のかなり後方に陣取ります



スタートラインでぷらどさん(中央左)とひろっちゃん(同右)




続々と集まってきます




6時ジャスト
レースが始まりました

自信は無いけどとにかく完走したい!

スポーツ公園を出て林道へ
最初は一気にスタートした集団もすぐに詰まって
スローペースで林道に入っていきました
最初だけは舗装路のようです



林道へ




林道に入ると最初から登りです
ひろっちゃん、ぷらどさんと3人で前後しつつ足を慣らしながら走りました

ぷらどさんは今回自分の記録を犠牲にして
私とひろっちゃんのペース配分をサポートしてくれています

感謝!


気合が入っているひろっちゃん




ぷらどさん(白のヘルメット)とひろっちゃん(赤いヘルメット)




ダートの手前でぷらどさんが
「集団がダートに入るとペースダウンするので、HIDEJYさんはそれまでに前に出た方がいいですよ」
とアドバイスをくれました
私はその言葉を聞きペースアップ
「バーム」が効いたのか足がとても軽かったのでどんどん前に行きました



ダートの始まり




ダートに入ると追い越されるのも追い越すのも神経を使います
ベテランの方はどんなラインでも平気でガンガン抜いて行くのですが
私のような初心者は道を譲ってラインを外すとバランスを保つのに一苦労です

とは言え、今のところはフラットで走りやすい道なので一安心です

そんな頃ぷらどさんが後ろから
「先行って待ってますから・・・」と一気に抜いて行きました
自分もけっこう頑張って登ってるんですが・・・


下りになるとペースが分かれました
前日のブリーフィングでは「ガレている」と言っていましたが
前方集団が走ったせいかそれほど荒れていなくて
思ったより走りやすかったです

でも、あまり下りで飛ばして怪我をしては完走どころではないので
そこらへんは自制して無理せず安全に下りました

何気なく後ろを振り返り走ってきたコースを見るとけっこうな崖です
落ちたら大怪我間違いなし!
怖い怖い



落ちたらやばい




下りきったところでぷらどさんが待っていてくれました



そこでの1カット(写真提供ぷらどさん)




もうじきひろっちゃんもやってくるのでぷらどさんは合流して一緒に走るとのこと
私は余裕がないので一人で先に進みます


道は平坦になりちょっと行くと御嶽山が見えました
ちょっと霞んでいましたが素晴らしい風景です



御嶽山




20kmを過ぎてちょっと足が張ってきました
36km地点の第一チェックポイントまでまだまだですが
アップダウンを繰り返すとどんどん体力を消耗していくのがわかります
さっき追い越したK田さんがまた先に行ってしまいました

前日の説明会でアドバイザーの方が
「こまめに補給食を取って下さい」と言っていたので
アミノバイタルだのパワージェルだのの食べなれない物を30分おきに口に入れますが
いつものサイクリングではパンやおにぎりしか食べた事がないせいか
なんとなく腹にしっくりきません


30km過ぎでぷらどさんにまた追い越されました
ひろっちゃんもすぐ後ろにきているそうです

張った足に鞭打って第一チェックポイントを目指します
相変わらず景色は素晴らしいですが
写真を撮る余裕もなくなってきました



第一チェックポイント




何とか第一チェックポイントを通過
ここの制限時間は4時間(10時)です

皆さんから事前に聞いていた話では
「ここを3時間半で通過しないと完走の確立は低くなる」との事ですが
一応その時間はクリアできたようです


第一チェックポイントを過ぎてから徐々に登りがキツくなってきました
”キツイ”のは斜度ではなく自分の身体がです
そのため、ひとつの登りを終えて下りになるとホッとしてしまいます



下りで足を休める




と思うとまた登り




この辺に来ると、最初の集団が嘘のようにばらけて
同じような面々が前後を入れ替わって走るようになってきました
登りで抜いて下りで抜かれ
また他の方とはその逆だったりして
知らず知らずの間に自転車と服装を覚えてしまうのも面白いです


60kmが近くなった頃、身体に異変がおきました
どうやら心配していた”電池切れ”のようです
胃の調子が悪くなり、なんとなくムカムカしてくるし
まったく身体に力が入りません
足だけでなく、登りでは腰が痛くてずっと同じ姿勢でサドルに座っているのが辛いです

延々と続く登りでヨロヨロ登っていたらぷらどが追い越して行きました
そしてしばらくしてひろっちゃんが先へ・・・

ひろっちゃんも「最近しっかり練習している」と言っていた通り
以前と比べてかなりのパワーアップをしていたようです
ひろっちゃんのペースにまったく着いて行けません

それでも、両脇の景色が素晴らしいので
何とか頑張って走り続けます



景色にも助けられます




60km過ぎでぷらどさん、ひろっちゃん、PEANA2さんたちが待っていてくれました
相変わらずヨレヨレですが知った仲間の顔をみるとホッとします




CW-Xの方がぷらどさんのカメラで写してくれました(写真提供ぷらどさん)

向かって左から、ぷらどさん、PEANA2さん、ひろっちゃん、私です



ひろっちゃんが「これ効きますよ!」とくれた
アミノバイタルプロを飲みました

数分休んで走り出すもすぐに元気は戻ってきません


どの登りも先が見渡せて、延々と続いているのがよくわかります




そんなこんなでも何とか67km地点の第2チェックポイントに到達



かなりヨレヨレです(写真提供ぷらどさん)




一時は「第一セックポイントも危ないのでは?」と思っていたので
とりあえずは無事にトラブル無く進んではいるようです


あまり疲れていたせいか第2チェックポイントの写真さえ撮りませんでした
胃の調子は戻りつつあったので
レース開始から初めてパンを食べました
何の変哲も無いパンでしたが
”ジェル漬け”の身体だったせいか、めちゃめちゃ美味しく感じたのが不思議です
ついでにチョコレートを二粒口に入れると
この甘さが何と幸せに感じたことか・・・


私は皆さんより体力的に余裕がなさそうなので
制限時間のキャパを考慮し、一人で先に第2チェックポイントを出発しました



話は少し脱線しますが・・・
走っていると当然”おしっこ”がしたくなります

最初は人目につかない場所を選んでしていたものの
次第に感覚が麻痺したのか大胆になり
中盤以降はできるだけ見晴らしの良い場所でするようにしました

遥か崖下に向かって弧を描く放物線・・・
日常なら立ち小便しても
その滴の行き着く先が見えないなんて事は考えられませんから
その開放感がたまりませんでした



こういう場所の先端から「放出」していました




70kmを過ぎ、80kmの表示が出た頃から
意外にも足がが軽くなってきました

ぷらどさん、ひろっちゃんに吸収されるも
先程までの脱力感から開放され元気が戻ってきたように感じたのが不思議です

第2チェックポイント以降はジェルの補給をやめて
チョコやお菓子という固形物を食べるようにしたのが良かったのかもしれません
やはり慣れた物を食べた方が力になったのかな?



ちょっと復活したかな?(写真提供ぷらどさん)

私(前)とPEANA2さん(後)


80kmを過ぎひろっちゃんと一緒に第3チェックポイントを無事に通過
足、腰、肩、首全てギシギシ言ってるようなのに
なぜか気持ちは萎えていませんでした

待っていてくれたぷらどさんが「ちょっと休憩しときますか?」と気を使ってくれましが
休むとかえってまた疲れを思い出しそうだったので
すぐに第3チェックポイントを後にしました
ぷらどさんから「このペースなら9時間切れますよ!」と聞いて
「この先はトラブルさえなければ何とかなるかな」と開き直り進む事にしました


コース図(ひろっちゃんの自転車に付いていた)では
第3チェックポイント後の登りは2つだけになっています
最後の力を振り絞り登ります

大した坂では無いのに膝と太ももが悲鳴をあげています
身体だけではなく、泥水や砂埃を浴びた自転車のチェーンも
80kmを過ぎたあたりから”泣き声”が大きくなってきています

頑張れ、自転車! 頑張れ、俺!

少し下って最後の登りに入りました
もう少しの辛抱です

ぷらどさんは随分と先にって見えなくなったので
マイペースでくりくりペダルを回して行きました
ひろっちゃんはすぐ後ろを走ってくれてます

そして、残り7kmくらいになったところで登りが終わりました

これを下りきればゴールだと思うと疲れも一気に吹き飛び
軽快なダウンヒルが何と心地良いことでしょう

中盤では疲労のせいで下りでも自転車を上手くコントロールできなかったのに
この最後の下りでは自分と自転車が一体なったかと勘違いするほど
思い通りのラインをトレースできたのはまさに快感でした

最後のダウンヒルを満喫し、残り1kmくらいの平地になったところで
ぷらどさんが待っていてくれました
すぐにひろっちゃんもそこに到着

ぷらどさんの遊び心で
「ゼッケン順(3人のゼッケンは続き番号です)にゴールしましょう!」という事になり
ゴールまでのハイスピードクルージングです


ゴール!

ひろっちゃん、ぷらどさん、私に順に1秒間隔でゴールラインを超えました



嬉しい〜!(私です、ぷらどさんに写してもらいました)




ひろっちゃん




ぷらどさん




待望のゴールです
この大会に申し込んでから当日までの間は
完走できるかずっと不安だったので
ゴールラインを超えたときの開放感と感激は格別なものがありました

ゴールの横ではPEANA2さんやK田さんも待っていてくれたので
一緒に完走できた喜びを分かち合いました


あまりにも舞い上がってしまい
ゴールした時のタイムを見忘れていました

おおよそ8時間50分弱だったと思います



満ち足りたひと時




途中で力尽きかけた自分が何とか完走できたのは
ぷらどさん、ひろっちゃんに励ましてもらったお陰だと感謝しています
そして、今回一緒に参戦した
PEANA2さん、K田さん、やまゆきさんたちのアドバイスあってこそと思っています
皆さん、本当にありがとう!


レースが終わり待望のタバコを一服
いつものタバコがやけにキツく感じました



この後、PEANA2さんとお別れし
K田さん、ぷらどさん、ひろっちゃんと一緒にスポーツ公園に帰りました
途中で私を含めた皆が無性にコーラが飲みたいと言い出したので
コーラの自販機を探したもののそいつが閉鎖されていて
仕方なく公園に戻って自販機を見たらコーラは売り切れでした

誰しも考える事は同じのようです(笑)



駐車場に帰還




一緒に走りきった者たちの「お疲れ様会」は至福のひと時でした



愛車「ダカール君」もお疲れ様でした




レース後の楽しいひと時を過ごした後は
土産屋で「御岳そば」を買ってのんびり帰りました
国道19号〜中央自動車道を走り19時半に帰宅
家族の顔を見たら一気に眠気が・・・



最後に

皆さん、本当にお疲れ様でした

大会関係者の方々にも親切にして頂き、心より感謝しております


そして、昨日からご一緒いたぷらどさん、ひろっちゃんを始めとするお仲間の皆様
何かとお世話頂きありがとうございました


9月は諸事情により参加できませんが
来年また一緒に走れるのを楽しみにしています



終わり

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