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’03.06.06乗鞍エコーライン  三本滝−畳平−ハイキング(コロナ観測所、富士見岳)

走行距離  28.06Km 
走行時間  2時間45分 
平均速度  10.1Km/H 
最高速度  53.0Km/H 

積算距離  1486.5Km/H

前書き

6月5日の夜に出発の準備をしていたら後輩(20代前半)のコーちゃんが携帯電話から連絡を入れてきました
「土曜日どっか遊びに行きませんか?」と言うので私が「明日は会社休んで乗鞍行で土曜日はダメだわ!」と言うと、
コーちゃんは「明日は僕も空いてます。 今から急いで準備しますから、僕も連れて行って下さいよ〜。」

という事で、
今回は一人で行く予定だったのですが急きょ出発を2時間程度遅らせてコーちゃんと2人で
乗鞍に出かけます。



午前2時半にコ-ちゃんと自宅近くの駐車場で合流しコーちゃんのTREK Y11を車に積み込み
国道302から19号に出て自宅から約220kmの乗鞍高原を目指して車を走らせます

コーちゃんは2輪のプロレーサーを目指す青年で現在マシンを買う金を貯めている最中です
車の中では自転車の話やオートバイなどの話で盛り上がり、
一人で行く時にはとても遠く感じる道のりが随分短く感じました

途中コンビニに寄ったりして国道19号の木祖村から左折し乗鞍高原に朝6時くらいに到着

当初の予定では一の瀬園地(標高約1400m)からスタートして片道22kmコースを走るつもりでしたが、
コーちゃんはあまり山を走った事が無いので少しコースを短縮して
三本滝(標高約1800m)からの片道14kmコースに変更です

三本滝の駐車場で朝飯を食い、ポットで持ってきたお湯でコーヒーを入れて飲みながら
今日のコースの見どころ等をコーちゃんに語ります

天気は快晴
少し東側は霞みが出ていますが、そのお陰か冷え込みは思ったより強くなくて最高のツーリング日和です


準備を整え7時過ぎに”いざ出発”


    三本滝の駐車場で気合が入るコーちゃん




三本滝にゲートがあります
7月までは完全閉鎖と書かれていますが、
大雪渓まで夏スキー等のお客さんを運ぶ定期バスと工事車両だけはゲートを空けて入って行きます
今年からは通年マイカー規制で一般車両は7月からも入ることは出来ません

本来なら自転車や登山者も入ってはいけない規則なのですが
地元の人や工事関係者も黙認してくれているようで、挨拶する事はあっても怒られたことはありません

でもこのページで紹介して、後で大変な事になったらどうしようと不安です
これを見た人は内緒にしておいて下さいね
それと行く人は絶対にトラブルを起こさないようにマナーを守って行動しましょう
(私も十分そのへんは気を付けて走ります)


     車両通行止めのゲート




ゲートの横を自転車を担いで通り抜け走り出します

少しひんやりしますが、体温の上昇が抑えられてちょうど良い感じかな
三本滝にはスキーのゲレンデがありそのゲレンデ内を走ります

    スタート直後



最初は緩やかな登りで気持ち良く走れます
少し進むと三本滝が出てきます
デジカメでは広角側が弱いのでどうも良い画角で撮れません
谷の下には残雪が多く残っていて標高の高さを感じます


   道路を挟んで上下に迫力のある滝が流れています





このエコーラインは他にも多くの滝が流れていて絶景です
車でも何度か走った事はありますが、つい気付かず通り過ぎてしまった場所も
自転車なら体で自然を感じながら走れて気分爽快、絶景かな・・・です

三本滝を過ぎてしばらく登ると目的地が見えてきます
去年に走った時はずっと上まで雲の中を走っていたので今回はラッキー



    剣が峰が見えてるよ〜



30分程上るとコーちゃんがかなりへばって来ました
標高が高いので山を走った事があまり無いコーちゃんの呼吸が苦しいのはやむ終えません
レースでもトレーニングでもないので、景色を楽しみながら更にペースを落として
気に入った場所で写真を撮りながら登ります

高地で無理をすると命取りになりかねませんからね

そうは言うものの、あまり景色のいい場所が多いので景色に見入ってしまったり写真を撮ったりで
なかなか前に進めません

景色もいい、空気もいい、耳に入ってくるのは野鳥の鳴き声と水の音、滝の音
「カッコー、カッコー」と気分を更に盛り上げてくれます



超スローペースで登っていくと温泉の”卵の腐った臭い”がしてきました
冷泉小屋です
ここも7月からしか営業していないみたいです
見学は自由だと聞いたことがありますが今は完全に閉まっています


     冷泉小屋



冷泉小屋を過ぎたあたりでバスが走って来ました
大雪渓まで夏スキーのお客さん等を運んでいるようです


     低公害バス


バスに追い越される時に路肩に除けて頭を下げたら、
運転手とガイドさん(かな)が手を振って励ましてくれました

東側を見ると遠くの山が霞んで見えています
けっこう登った感じです


    乗鞍の東向 標高2200mくらい






位ヶ原まで登ってきました
ここもこの時期はしまっているようです


    位ヶ原の山小屋






段々路肩の雪が多くなってきました
雪の壁の中を通ると冷凍庫の中に手を入れた時のような冷気が体を刺します

乗鞍では下と上の温度差が大きいのでどちらに服装を合わせるのかが毎回の悩みのタネです

コーちゃんも何とか頑張って走っています


    頑張るコーちゃん  向こうに見えるは大日岳




コーちゃんは私に気を使ってあまり休もうとしないので
顔色を見ながら「無理せず休もう」と声をかけますが「まだ大丈夫です頑張ります」
そう言いながら顔色は悪くないものの肩で息をしているので撮影回数を増やして休憩を増やします



ずいぶん登ってきました
剣が峰が大きく見えています


    一番高いところが剣が峰
 

  



雪解け水が路面に流れ更に気温は下がっているようですが暑くなった体にはちょうど良い感じです
雪の壁は益々高くなっていきます


    雪の壁



標高2500mを越えた辺りからは樹木がめっきり少なくなってきます
はい松とはげた木がほとんどで他の木はあまり見かけません


    あまり木が生えていない




ここまで来るとコーちゃんはかなりバテバテで苦しそうです
少し休むと回復するもののまた息が切れてしまうようなので無理をさせないように時折声を掛けます
流石に辛そうなので心配になり
「キツかったら引き返すか?」と聞くと「イヤです!絶対に完走します!」と、まだ気合は残っているようです


     疲れがピークに近いコーちゃん




さらに速度を落とし5km/hでゆっくりゆっくり進みます
コーちゃんには申し訳ないのですが、
スローペースで登ってきたので私の方は体力を温存できて絶好調
一人で登る時は私も毎回このあたりで限界にきて道路に倒れているので今日はコーちゃん様さまです



     気持ちええ〜〜〜



除雪工事のショベルカーがありました
この方々のお陰でエコーラインは走れるのですね 



    除雪の作業車




感謝しながら横を通り抜けると大雪渓の横まで来ました
すこし動かずにいると体の心から冷えてきます

写真ではわかり辛いですがスキーをしている人が何人かいます
リフトなど当然無いので一回滑ったら自分の足でまた登っていきます



    大雪渓の強烈な雪




余談ですが、
私の弟は一昨年ここに一人でスノボをしに来て1回滑ったら軽い高山病になりすぐに帰って来ました
睡眠をとらずに無理をしたのが原因と言われたそうです

無理はいけませんね!と言いつつ、私も昨日は一睡もしていない!大丈夫かな?少し不安


ここまでくれば終点の畳平までもう少しです
下を見下ろすと走ってきた道が続いて見えています

コーちゃんも少し復活して最後の力を振り絞り雪の壁の中を頑張っています


   思えば遠くに来たもんだ〜♪








畳平手前の大黒岳が見えてきました


   石ごろごろの大黒岳






ついに到着です
コーちゃんも疲れているもののとても嬉しそうです


   終点の畳平のゲート前







ここで10分くらい話をしているうちにコーちゃんが完全に復活したので
「いまから山登るか?」と半分冗談でいったところコーちゃんは「歩くのは大丈夫です!行きましょ!」

回復の早さを見て、やっぱり若さは凄い!と思いながらゲートに自転車をワイヤーロックでくくりつけます


     ゲートに縛った自転車 盗られたら帰れない






と言う事で、ハイキングスタートです

まずはコロナ観測所を目指します
コーちゃんは元気に歩いているので私も安心してハイキングを楽しめます



     元気なこーちゃん




コロナ観測所に付いて中を見学しました
中には顕微鏡のお化けみたいなでっかい望遠鏡?がありました
資料を見ましたが、”太陽を観測している”事以外は私の頭にはム難し過ぎて理解できません


   コロナ観測所







観測所を出て剣が峰にいこうと思い見ると残雪が多くてまだ無理のようです



     剣が峰を望む(コーちゃん撮影)



剣が峰を諦めて富士見岳に登る事にしました
剣が峰は今度夏にきた時の楽しみに取っておきます

冨士見岳への登りは石と砂利がきつくてSPDシューズでは歩きにくくて困ります
こんな簡単なハイキングで滑落したらかっこ悪いので踏みしめながら登っていきます



    富士見岳を目指すコーちゃん







冨士見岳の頂上に付いて昼飯を食うことにします
絶景の中での昼飯は今日の最高のご褒美ですが、コンビニのおにぎりとパンと言うのがチト寂しいかな


   富士見岳制覇(笑)







昼飯を食い終わると13時です
午後になって風が出てきました

流石に3000m近い場所なので少し風が吹くだけでメチャメチャ寒いです
ぼちぼち下っていきます

富士見岳を下り休んでいると林間学校か何かの中学生の集団が山を降りて来ました
生徒は元気に歩いていますが、引率の先生はヘロヘロになってどっちが引率だかよくわからなくなっています



    元気な中学生の集団




さあ下って帰ろう
名残惜しい気持ちに浸りつつ帰る事にします


   帰ろう



あまりの寒さに凍える思いでスピードを殺しながら下っていきます
「ひえ〜」と鼻水を撒き散らして下ります


走行するうちに路肩の雪が無くなる2000m辺りまで来ると急に暖かくなってきました
今日のツーリングもあと少しで終わり


    また来るぞ!




後ろを振り返ると、さっきまで居た山が暖かく見下ろしてくれてます

車に戻り一休み
コーちゃんは辛かったけどとても感激したようで、今度また来たいと言っています

今度来る時までにはもう少し運動しておこうね、コーちゃん!




サイクリングはこれで終わりですが、
一の瀬園地で”生乳ソフトクリーム”を食べた後で、そこら中をぶらぶらして乗鞍高原を満喫してきましたよ


終わり


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